若干遠い場所からお越しのウイスキー・マニアなお客様から ...今となっては貴重な長期熟成ウイスキー。
ゴードン&マクファイルの50年代、シェリーカスクのグレングラント。
昔から、ヨーロッパ方面で人気があるとされ、世界でも屈指の販売量を誇るスペイサイド・モルトであり、一昔前のオフィシャルとG&M(ボトラーズ)のボトルの判別がしずらかったボトルでもある ...(ちゃんと理由があるそうです。)
グレングラント1956( ゴードン&マクファイル 1956-2011 54yo 40%)
それにしても、近年の長期熟成ウイスキー(国産ウイスキーも含む)が、もはや「酒」の域を超えた投資商品になりつつあるのは悲しい現実。
※輸入元 (株)ジャパンインポートシステム
for LMDW(ラ メゾン ド ウイスキー)向けの同一ビンテージあり。(1956-2005 49yo 46%
他に
1948~1954年のうち、各年数の長熟ビンテージあり。
特筆すべきは、自身のウイスキーテイスティング最高熟成年数。
+ 50年代シェリーカスク=スミレ・シェリーフレーバー?
希少なウイスキー、いつも本当にありがとうございます。
私感
味わいは、見た目どうりに濃く滑らかではあるのだが ...前回のフィディックの「濃厚なドライフルーツ」のようなものではなく、同社(G&M)の長熟マッカランの芳醇さともまた違う、滑らかで繊細な熟成感。後に紅茶のような渋み。シェリーカスクに稀にある「硫黄」&若い銘柄にある「青りんご」を感じさせるフルーティーな香りは皆無。飲み終わりはアルコール度数が低いこともあって極端に余韻が長いことはなく ...
滑らかで繊細な熟成感=飾り気のない純真な甘さ
おそらくこの複雑な部分にいわゆる「スミレ・シェリーフレーバー」が含まれていると思われるが、自身のテイスティング能力では ...? いずれにしても、蒸留所の基本思想の「Simplicity」からのなせる業かと ...
蛇足
「グレングラント」をキーモルトにしたブレンテッド・スコッチウイスキー「シーバス・リーガル」は、かの吉田茂首相がオールド・パーとともに愛飲したとか ...