ブリティシュ ネイビー パッサーズ ラム ~ Nelson’s blood (ネルソンの血)

 

Nelson(ネルソン) ...

 

 

 

・ナポレオン戦争の一部に勝利した片目、片腕の英雄。

 

 

・戦死した後、英雄の遺体の腐食を防ぐためにラムの樽に漬けられるが ...そのラムが船員達に飲まれる?

 

 

など 、所説は色々 。

 

 

 

まずはこんな言葉から ~

 

 

 

イギリス人は酒の盗み飲みを「アドミラル(提督)と飲む」といい、香りと色とアルコール度の強烈なラム酒を、「ネルソンの血」と呼ぶ。また、この提督の活躍からフランスではこんな格言も生まれたほど ...

 

 

 

ありえない敗北による衝撃 =「トラファルガー」

 

 

 

 

ホレーショ・ネルソン 1758年~1805年(満47歳没) ※画像はWikipediaより

 

 

 

「ネルソン」とは、18世紀に活躍したイギリス軍の提督、ホレーショ・ネルソンのこと。本国イギリスではかなりの英雄扱い。19世紀、トラファルガーの海戦でフランスとスペインの連合艦隊を破り...(生き様が最高です。是非調べてみて下さい。)

 

 

 

その後 ...

 

 

 

ネルソン提督の遺体はラム酒の樽に収められ、本国へと運ばれる。しかし帰国後にその樽を開けたところ、中を満たしていたラム酒はほとんど無くなっていた ...後に、そのそれは戦死したネルソン提督にあやかろうと、水兵たちがその樽の中にあったラム酒を飲んだためとされ、その故事から、ラム酒は「ネルソンズブラッド」と呼ばれるように ...(お酒の総合情報メディアNOMOOOより)

 

 

 

Nelsons blood (ネルソンの血)と呼ばれるラム=イギリス産のラム(ダークラム)

 

 

一般的にはイギリス連邦加盟国の「ジャマイカ、ガイアナ、トリニダード、トバゴ」などにみられる着色料(カラメル)を強めに添加し作られるアルコール度数の強いラムのこと。

 

 

 

※着色料(カラメル)添加について

 

 

上記地区のラムの着色が濃いのは「色が濃い方が質が良い」と誤解し認識している地域が比較的多いため。(現在、日本に輸入されているウイスキー、ブランデーに対しての私達の概念にも共通。)

 

 

 

 

「Nelsons blood 」に最も近いかと思われるラム=「パッサーズ ブリティシュ ネイビーラム 54.5%」

 

 

 

  

 

ラインナップは42%(現在40%?)、151プルーフの75%、「Nelsons blood 」表記の15年の3種類。ミディアムタイプのレッドラベルもあり。

 

 

 

パッサーズオリジナルネイビーラムは、イギリスのロイヤルネイビーラムとして約1665年~1970年にわたって350年以上、イギリス海軍の戦艦上にて飲まれ続け、パトリックオブライエンの著書「PUSSER’S 350 years of Liquid History」にても、ネルソン提督が活躍した時代にダークラムがスタンダードになったと記述あり。このパッサーズは1979年まで、一般に販売されたり飲まれたりすることはなかった。(Malt&Spiritsより抜粋)

 

 

 

また、当時はこのラムを飲みたいがゆえに海軍に入隊という所説も・・・

 

 

 

 

英領ヴァージン諸島のトルトーラ島にて1979年創業。翌年、10年前に製造が停止されていたこの「海軍ラム」を英海軍の許可を得て復刻。ボトルとキャップに錨のマークが、ラベルには「British NAVY」の文字とホワイトエンサイン。(the white ensign=英国海軍旗)

 

また、加給されるラムを乗組員達は加給担当者の役職名を採って「パッサーズ・ラム」(Pusser’sRum=主計官のラム)※主計官とは、財布(Purse)が語源。(※どこかのBarのブログより抜粋」)

 

 

 

 

 

蛇足

 

 

 

1、提督という名の?ビール(アドミラルエール)もあり。

 

 

 

2、これは個人的に ...?(ちょっと、厳しいです...)

 

 

アドミラル ネルソンズ スパイスドラム

 

 

 

 

※リカマンショップ 楽天市場店より

 

 

 

 

エピローグ

 

 

1、ネルソンを漬けたラムを飲んだのはイギリスに到着してから。つまりネルソンの遺体を保存するという役目を果たした後のラムであったとも言われる。(どちらにせよ、気持ち悪いかと...)

 

 

2、ネルソン提督の遺体の保存のために使用されたのは、ラムではなくブランデーであったと言われる。(イギリス政府のNational Archivesのホームページにも当初はブランデーとの記載あり。)

 

 

3、ビクトリー号が保存されているポーツマス軍港(ロンドン)の現地解説員からは、コニャックを主体に船医が綿密に計画して他液体を調合した、との説明あり。

 

 

 

 

統括  過去の真実は、何人たりとも解き明かせず ...

    

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