現在、お店のオーディオシステムは相変わらず。
スピーカー=ソナス、アンプ=メインに真空管アンプ、サブにマッキンですが ...
真空管アンプの永久貸与?して下さったお客様より 、また一つの貴重な貸与品。
ほとんど入手が絶望的な真空管の一つ ...
「テレフンケン」!(いつも本当にありがとうございます。)
※テレフンケン=1903年、シーメンスとAEGの合弁会社としてベルリンで設立されたドイツの無線とテレビの会社。1985年、AEGはダイムラーに買収され、”テレフンケン”は社名から外される。現在、テレフンケンの商標はフランクフルトのTelefunken Holding AGが保持。(Wikipediaより抜粋)
テレフンケンの真空管にはマニアが殺到するため、世界的に価格が高騰しています。一方では、そのテレフンケン人気につけ込み、ニセ テレフンケンも市場に多く出回っています。テレフンケンから生産設備を譲り受けたEi社(Elektronska Industrija)が、かつてリマーク品を多数売りさばいたので、現在、新品・箱入りで販売されているものやオークションに出品されているテレフンケン製の殆どが、旧ユーゴスラビアEi製のリマーク品(ニセブランド品)です。また、元箱(テレフンケンECC83規格の場合)は香港でレプリカが作られていて、本物の箱に比べて、紙の厚みがあり、光沢のあるプリントで質感が全く違います。
テレフンケンの工場(ウルムなど)で作られた本物と、ニセモノとを見分ける決定的なポイントがあります。それは、通称「ダイヤ<>マーク」と言われる管底の刻印です。プリントは偽造できますが、球を痛めずにダイヤマークを後から付けるのはほぼ不可能であることから、これが由緒正しいテレフンケン製であることの証となっています。
テレフンケン(Telefunken)詳細
1977年=真空管の自社製造から撤退。その後数年間、シーメンス、ロレンツなどと共に東ドイツのRFT社などのOEM品に ...
1980年代=旧ユーゴスラビアEiに真空管生産設備をすべて売却。そして、EiがTelefunkenの設備と金型を使って、真空管を製造。
(※Eiに移った旧Telefunken製造施設が稼働した当初は、材料等も同じものを使用しており、品質は良かったらしい。)
1991年=そして、ユーゴスラビア紛争。(ユーゴスラビア連邦解体の内戦)
1999年=コソボ紛争(ユーゴスラビア紛争の一つ)によるNATO(北大西洋条約機構によって結成された軍事同盟)によるセルビア空爆で、Eiの真空管製造工場も壊滅。その後、製造を再開するも経済制裁などの影響から品質が悪化。
現在=新品として流通している、ダイヤマークのないTelefunkenブランドは、Eiの在庫から放出されたバルク品にTelefunkenのロゴを香港でプリントしたニセブランド品。(EI製のものでも、最初の数年間に製造されたものは良い球です。)
※ Ei社(Elektronska Industrija)
※ Amazon 旧ユーゴスラビアEi社製 珠玉の絶版希少品?
※ ブログ「偉大なり!テレフンケン」&「真空管の迷宮-Tubes Labyrinth」より要約
上記貸与品=ダイヤ<>マークの刻印がある純正品(テレフンケン製)
(※写真が見づらくて、すみません。)
「Telefunkenとプリントされなければ、ニセモノと揶揄されることもなかった。」という言葉が、非常に心に残ります ...
何故、これほどまでに、テレフンケンの真空管にマニアが殺到し、ニセモノ(リマーク品)などが出回るのか?
私感
単純に解像度があがり、タイトでヌケが良く躍動感がある音+シーメンス球では聞こえない音が聞きとれ、全般的に力が増す傾向に ...(特にピアノ、ドラムの音が顕著)球の個体差と思われるが、立ち上がりは若干の不快な雑音が混入。個人的には本物のTELEFUNKEN を高値で入手しようとは思わないが、唯一無二の魅力ある「球」である事は明白。
現在、試聴可能な真空管
左から ...COLOMOR(コロモール)、SIEMENS(シーメンス)、POLAMP(ポーランプ)、そしてTELEFUNKEN(テレフンケン)、の4種類。
※COLOMOR(コロモール)made in England = 「クラッシック」を綺麗に鳴らすという触れ込みあり。(ピアノの音が明瞭です。)
※POLAMP(ポーランプ)made in Poland = ???(4本の真空管の中では、個性が一番地味かもしれません。)
(※真空管はすぐに取り替える事は出来ませんが ...(高温になっているため)興味のある方はお気軽にお尋ねください。)