かれこれ数年前 ...
良かれと思い、ジンにグレープフルーツの皮を浸漬。後、試飲。
感想=不味いというレベルを通り越し、身の危険を感じる ...(「ボウバイザイ」を身をもって知った日です。)
漢字で書くと、防黴剤。
「黴」=カビ
つまり、「カビ」を防ぐ農薬のこと。
主に、アメリカ産のレモン、オレンジ(柑橘類)などに多くみられ、収穫後に使用される。
ポストとは「後」、ハーベストは「収穫」を意味する。日本ではポストハーベスト農薬を使用することは禁止されている。しかしながら米国をはじめとする諸外国から輸入されている果物等は、収穫後に倉庫や輸送中にカビなどの繁殖を防止するために農薬が散布されることがある。(Wikipediaより抜粋)
※写真のレモンは国産
日本では使用が禁止されている農薬=国が認めた危険成分
にもかかわらず、食品添加物としては可?
※厚生労働省は、防かび剤を毎日食べ続けても健康被害が生じない量(ADI)という基準を設け安全性を誇示。(少量の毒だったら、大丈夫?的な 感じでしょうか。)
※国産は色、形があまりよくありません。
防腐剤ポストハーベストの種類
1、イマザリル=日本では農薬として認めるには危険すぎるとされ、食品安全委員会では「皮膚、衣類に付着した場合、汚染した衣類を脱がせ、皮膚を多量の水と石鹸でよく洗い、付着した農薬を除去する。洗浄時間は最低15分必要。
2、オルトフェニルフェノール(OPP)=食品添加物扱いだが、旧厚生労働省の表示指定成分(かつて何らかの悪い影響が出た成分と、国が認めた危険成分。ラットによる実験では多くのラットに膀胱や腎臓のガンが発生。
再度、厚生省で実験を行うという異例の事態となり、アメリカの当時の大統領が来日。厚生省の再試験(国立衛星試験所)で、発がん性は認められないとの結果を出し、↑の実験結果を覆す。
3、チアンベンダゾール(TBZ)=殺菌剤、防カビ剤の一種で、日本においては今も使用されている1972年に農水省に認可された工業用の防カビ剤。動物実験では顕著な肝硬変や流産、胎児の異常など。
※詳細 危険な農薬ポストハーベスト
除去方法について
少し手間がかかりますが ...※↓の処理を施した場合、日持ち(消費期限)は×です。
輸入柑橘類から防カビ剤を除去する方法 新明解言葉辞典・第3版
※メキシコ産ライムは、基本的に防バイ剤不使用
はたして関係者の方は、処理後の鍋の中を見て、それでも安全性を誇示できるのか ?(暇な人は実践してみて下さい。)
蛇足
居酒屋などを含む、飲食業界すべての店舗が適切な使用をしてる事を切に願いますが、
飲食業界の価格競争が激化する昨今、このような事が軽視され、是とされているのも現実。
これからの取扱者(飲食業界)のモラルに期待 ...
※時には取扱者(提供者)とは逆の立場(お客様側)の意識も必要?
マティーニのレモンピール、カクテル「ホーゼス・ネック」の飾り付け、レモンの果実浸漬酒(スピリッツ等) ...etc
(残念ながら、こういう事を知らずに営業しているお店が多いのも事実です。)
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