「国」の名前がついたカクテルで最も歴史が古いカクテル ...
その名も「ジャパニーズ・カクテル・ミカド」?
もっとも自身、カクテル本でも見たこともなく、当然、お店のオーダーでも ...
このカクテルの発祥は1862年。考案はかの有名なカクテルの父とも言われた「ジェリー・トーマス」氏。
(画像は海外版Wikipediaより)
「ジェリー・トーマス」といえば ...この業界では「フレアーバーテンダーの始祖」とか、「マティーニの創始者」という人もいる位、有名人。
(Jerry Thomas 1830~1885)
※ミカド・カクテルの一般的なレシピ
ブランデー(コニャック)40ml
ライムジュース 10ml
オルゲート・シロップ 10ml(※ビターアーモンドシロップ)
アンゴスチュラ・ビターズ 2ダッシュ
シェークして、のちにレモンピールをグラスの中へ。 というシンプルなカクテル。
「ジャパニーズ=ミカド」という連想
アメリカで生まれたカクテル「ミカド」は、その後イギリスへ ...
1885年3月にイギリスのロンドンで初演された喜歌劇がロンドンで上演され大ヒット。当時、ロンドンはナイツブリッジで日本博覧会(英語版)が人気を博し、イギリスでは空前の日本ブーム。(ウキペディアより)
喜歌劇「ミカド」のポスター(画像はWikipediaより)
一般的に「ミカド」=天皇のことであり、戦前の日本ではこの作品の上演をめぐって議論があったとも。
喜歌劇「ミカド」パンフレット(写真は集英社新書より)
上演した場所は「サヴォイ・シアター」。ミカド・カクテルがあの有名な「サヴォイ・ホテル」でたくさん飲まれ、人気があったのかか?は定かではなく ...
「 サヴォイ・カクテルブック」レシピ
アンゴスチュラ・ビターズ 2ダッシュ
クレーム・ド・ノワヨー 2ダッシュ(桃や杏の核を主成分とするリキュール)
オルジェー・シロップ 2ダッシュ(↑オルゲート・シロップと同じ)
キュラソー 2ダッシュ
ブランデー グラス二分の一
少なくとも当時のイギリス人にとっては、「ジャパニーズ」=不思議(未知)の国だったはず。
「日本のイメージ=ミカド・カクテル」
となるのは、当然の成り行きかと ...
蛇足
1、「ミカド・カクテル」の発祥の1860年頃の日本
薩英戦争、下関戦争で諸外国と交戦、国内では尊王攘夷運動など、開国直後は混乱の時代。
2、バカラ・タンブラーの「ミカド」とは因果関係なし。
(写真は楽天市場より)
3、現在のレシピ
ブランデー 55ml
ホワイトカカオ 1tsp
オレンジキュラソー 1tsp
ガムシロップ 1tsp
アンゴスチュラビター1dash シェークしてカクテルグラスへ。