かつての歴代総理大臣、および政治家などが好んで愛飲したとされるブレンテッド・スコッチウイスキー。
また、日本に初めて上陸したスコッチウイスキーとしても有名。(岩倉具視)
その名も、オールドパー(OLD PARR)
※↑ オールドパー 1970年代初期流通品
この年代に、共通する「黒糖」のような甘さを持ちあわせる、現行品とはひと味違う、濃厚なブレンテッドウイスキー。
60年代(ティンキャップ)に関しては、まさに「ウシュクべーハー」...
過去記事
お客様からの好意 ~ オールド・パー(1960年代流通?通称ティンキャップ)
その生命の水、「オールドパー」を愛飲する歴代内閣総理大臣に「吉田 茂」氏がいたことはあまりにも有名なお話。
また、イギリスかぶれ(イギリス好き)でも有名で、「和製チャーチル」と呼ばれていたことも...(姿、風貌なども似ていたことから?)
(左)おそらく、現行の一つ前ボトル? 750ml規格
(右)ティンキャップからの移行期、70年代初期ボトル 760ml規格
(左)輸入元 ユナイテッド ディスティラーズ ジャパン(株)
(右)輸入元 兼松江商株式会社
「吉田 茂」氏に取り入るために、後の首相「田中 角栄」氏が、この「オールドパー」を使ったのはあまりにも有名なお話。(著書「私の田中角栄日記」)
そんな逸話も手伝い、今でも根強い人気のブレンテッド・スコッチウイスキー。
当時はかなりの人気だったようで、流通量もかなりの数に...
やがて、その人気にあやかり、偽物ボトルが出回ることに...
(※偽物オールドパーのレシピ「カクテル?」も存在したらしいです。)
後、詰替え防止の「玉付き」というボトルの出現 ...
※「玉付き」ボトルは、おそらく80年代 ~
上記↑ 2種類の70年代流通品の後側。
「UNDER BRITISH GOVERNMENT」表記の赤シール。
「吉田 茂」氏が、「田中 角栄」氏に向かって言った有名なセリフが一つ。
「本物でもおまえが持てば偽物になる。偽物でもおれが持てば本物になるんだよ。」
写真はWikipediaより
吉田茂...1967年(昭和42年)死去。(享年89歳)
田中角栄...1993年(平成5年)死去。(享年75歳)
晩年は、晩酌で毎日欠かさずオールドパー1本をあけていたとか...
「政治家を志す人間は、人を愛さなきゃダメだ。政治の原点はそこにある。」
※写真&語録はWikipediaより抜粋
二人の豪傑の共通点
どちらも、個の私利私欲では決して動かず...