相変わらずのタイムラグですが ...
お客様からのいただきものです。(ありがとうございました。)
「奇跡の食品」、「禁断のグルメ」、「幻の珍味」などと紹介されることが多いようですが ...石川県で江戸時代から受け継がれる、猛毒の河豚(ふぐ)の卵巣の珍味。(当然、食べられるように作られています。)
※フグ毒のテトロドトキシン=ヒトの経口摂取による致死量は1–2mg、青酸カリの850倍程度の毒性、2~3mgで人の致死量に達する。
(※相変わらず食品の写真は難しいです。)
奇跡の毒抜き方法
一般的にゴマフグの卵巣には、5,000~10,000MU(マウスユニット)のテトロドトキシンが含まれているとされ、塩漬け1~1.5年間後、値が30~50MUまで下がり、半年ないし1年ほどの糠漬けの工程で毒性検査値である10MU未満まで減少、さらに酒粕に1ヶ月漬け込み製品化される。
※マウスユニット=毒素の影響量に対する単位。体重20グラムのマウスに毒性物質を腹腔投与した際、麻痺性貝毒では15分、下痢性貝毒では24時間、フグ毒では30分で死亡させる毒の量が1MU。体重60kgのヒトの経口致死量はおよそ3000〜20000MU(※Wikipediaより抜粋)
何のために?何故に、わざわざ猛毒のフグの卵巣を?これを完成させるために何人亡くなったのか?など、あれこれ憶測してしまいます。
私感
香りは、見た目のインパクトどうり「ぬか」の香り。味わいは少し塩辛い。(塩分大好き人間には◎)焼きたらこの粒々をより際立たせた感じで、「フグの卵巣」と言わなければ何の魚卵なのか判別不能。生臭さなどは皆無で、おそらく日本酒のあてには最高の一品かと...
蛇足
1、その他のフグの子(卵巣)加工地域
粕漬け → 新潟県佐渡市
塩漬け+酒粕漬け → 福井県高浜町の「福のこ」
※石川県の加工法(塩漬け+糠漬け)は、白山市の美川、金沢市の金石、大野地区のみで製造。(Wikipediaより抜粋)
2、珍しいものだったので、その後 2人程のお客様にもおすそ分け。(餌食?とも)
ここで難問?
「フグの子」に合わせるカクテル ...
グレイグース(ウオッカ)を使用した、ウオッカ・マティーニ。(大好物の筋子でも合いそうです。)