きっかけは海外の書籍が好きなお客様との何気ない会話から ...
「イギリス人の胡瓜愛」について
ならばと、思い出したのがこの1本。
ピムス No.1(原産国 イングランド)
「胡瓜」がなかったのでピムス・カクテルは後日ということに ...
ピムス ...基本的に炭酸飲料で割ることでジン・スリングを楽しめるようにと製造されたリキュール。日本での知名度は低く、およそのバーでは取り扱っていない、マイナーリキュール。本国イギリスでは初夏の全英テニス世界選手権のウィンブルドンで、「8万杯を売り上げる?カクテルのベース」としてあまりにも有名なリキュール。
1840年代、イギリスロンドン中心部のブルトリーでオイスター・バーを始めたジェームス・ピムが、ジンをベースに、リキュール、柑橘系フルーツエキスなどを配合したオリジナルドリンクを供出したのが始まり。それらの中で、特に客から好評を博したカクテルは「ピムス・ナンバーワン・カップ」と呼ばれ、当時、ロンドンの紳士達の間で最も洗練されたジン・スリングとして人気を ...
発明者 ジェームス・ピム
イギリス人の胡瓜愛
イギリスでは、19世紀から20世紀の初めにかけて産業革命で農地が工場となったことにより、野菜類は輸入に頼らざるを得なくなった。また、イギリスの気候ではもともとキュウリの栽培に適していなかったこともあり、新鮮なキュウリを口にすることが出来るのは、高価な輸入野菜を購入できるか、温室設備を持ちキュウリを栽培することができる裕福な層や、貴族層のみであった。そのため、新鮮なキュウリを用いたキュウリサンドイッチを来客に振る舞うことは一種のステータスであり、同時にキュウリサンドイッチを食べることができるというのもステータスであった。この事から、20世紀以降にキュウリが安価な食材として広く普及するようになっても、キュウリサンドイッチはイギリス人の食事としては特別なものである。(※写真、説明はWikipediaより抜粋)
イギリス人が愛してやまない「キュウリの香り」を生かしたジン・スリング×2
1、ピムス No.1 カップ
ピムス
サイダー
レモンスライス
キュウリ
【作り方】
ピムスをサイダーで割り、ステアする(ピムス1に対しサイダー3の割合)
(※写真はWikipediaより)
2、パーフェクトピムス
ピムス
サイダー/ジンジャーエール/トニック
レモンスライス
各種フルーツ(イチゴ・オレンジ・メロン・パイナップル等お好みで)
キウイフルーツかキュウリ
ミントの葉
マラスキーノチェリー
【作り方】
氷を入れたピッチャー又はグラスにピムス、炭酸飲料、各種フルーツを入れ軽くステアした後にピムスを注ぐ。
どちらも飲み比べてみると ...(私感)
ロンドンの紳士に人気があったと言われる「ピムス・ナンバーワン・カップ」...最も洗練されたジン・スリング=胡瓜愛のブラシーボ効果?
一方、パーフェクトピムスの「パーフェクト」という名は伊達ではなく...(「お手軽さ」を除けば、こちらが間違いなく好みです。)
キュウリの「瓜臭さ」&イチゴの果実が、このカクテルに複雑かつ絶妙な一体感を ...(言葉では説明できません。)
始めての方は「瓜臭さ」を楽しむため、あえてミスト・スタイル(クラッシュ・アイスを使用)がオススメかと ...(時間の経過と共に熟したスイカ?の味の変化が楽しめます。)
【オリジナル・レシピ】
ピムス 1oz
※ヘイマン・オールドトム・ジン 1/2oz
ラムネ(サングリア) 適量
カットレモン(国産) 1/4位
冷凍イチゴ(チリ産) 4~5個
キュウリ 1/3位
ミントの葉(アップルミント) 20枚位
※通常レシピの場合、味がぼやける傾向にあるので、ジンを混ぜ合わせアルコールを補強すると美味さが引き立つカクテルに ...
(※1988年、低アルコール飲料への需要?に応え、アルコール度数を25度に変更。)
蛇足
1、「ゴードン・ジン・キューカンバー」という天然のキュウリ(キューカンバー)のフレーバーをブレンドしたジンもありますが ...
普通にジン・トニック(ジン&トニック)にキュウリを入れても美味しいです。
その際は、
【1】 キュウリの味が染み出るまで、若干放置する。
【2】 お塩を少々加える。
で、格段に「美味さ」が引き立ちます。
2、「キューカンバー」に関連するカクテル×2種類
【1】 ウオッカ・トニック+ライムジュース+シュガーシロップ+キュウリスライス
【2】 グラスホッパーからホワイト・カカオ・リキュールを抜いた2層(プースカフェ・スタイル)になっているカクテル。
お間違いのないように ...