シャルルバノー・ブルーキュラソー ~ コバルト色のエリクサー

 

コボルト・・・ドイツの民間伝承に由来する醜い妖精のこと。

 

 

 

kobold

 

※画像はWikipediaより

 

 

 

原子番号27の金属元素「コバルト」の名はコボルトに由来する ...

 

 

 

16世紀頃のドイツではコバルト鉱物は冶金が困難だったため鉱夫を困らせるために魔法をかけて作った鉱物と信じられていた。

 

※冶金(やきん)・・・鉱物を加工して実用可能な金属材料・合金を製造すること。 (ウィキペディアより抜粋)

 

 

 

「コボルト」には有名な「グリム童話」の他に、こんな伝承があります。

 

 

 

彼らは、「鉱山から銀を盗み出し、代わりに粗悪な金属を置いてゆく」という変わった習性があるそうで、鉱夫たちはこの金属を妖精の名前にちなみ、「コボルド」と呼びました。それが現在の「コバルト」です。

コバルト鉱と銀鉱は非常に質感が似てて、素人にはほとんど区別がつかないそうです。そのため、鉱夫たちは銀と間違えてコバルトの方をつかまされ、後でがっくりするということも多かったようです。

 

 

※粗悪な金属・・・「コバルト」のこと。

 

(昔はこの「コバルト」の使い道がほとんど無いうえに、「毒」が含まれていることもあり、価値が著しく低い金属だったようです。)

 

 

 

koboltglans

 

※輝コバルト鉱(写真はWikipediaより)

 

 

 

精製前のコバルト鉱にはしばしば、砒素分が含まれていて、精製時に中毒を起こす例が後を絶たなかったそうです。

また価値が銀より落ちるだけでなく、うかつに銀へ混ぜるとシルバーの輝きが失われてしまうことから、人々はこの粗悪な金属を危険な「妖精石(コボルド石)」と呼んでひどく恐れました...

 

 

 

acanthite

 

※輝銀鉱(写真はWikipediaより)

 

 

 

そして現代...

 

 

 

 

医療用の放射性元素、顔料「コバルトブルー」の原料など、さまざまな使われ方をしており、「本物の」銀に劣らぬ活躍ぶりを見せています。

 

 

※怪物森羅万象より要約

 

 

 

 

Bar にも、そんな「コボルト」にまつわるエリクサーが一つ...

 

 

 

 

シャルルバノー・ブルーキュラソー(フランス)

 

 

 

「青」という色は何色を混ぜ合わせても、作り出すことが出来ないことから、カクテルを作る「Bar」にとっては無くてはならない一本かと...

お店でも開店当初から欠かしたことのない、想い出深いリキュールです。

 

 

 

 

蛇足

 

1、青い薔薇の花言葉 ...奇跡、夢かなう、など。(高価ですが、サントリーホールで購入可能)

 

 

バラの色と花言葉

 

 

2、ブルーキュラソーに「毒」はないが、着色料としての「苦み成分」が多いので使用の際には、なるべく配合分量を控える。

 

 

 

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